新NISAはいつ売る?

お金の管理

みなさんが老後や将来の備え、早期リタイアなどを目的に、NISAやiDeCoで積み立ててきたお金も、いずれは使うときがやってきます
ただ、これまで積み立てた資産をいつ売却すればいいのか、どのくらい売却すればいいのか、悩む方も多いのではないでしょうか?
もちろん、できる限り高くなったタイミングでまとめて売却するのが理想です。
しかし、いつ高値なのか、今がベストな売り時なのかを正確に予測することは、誰にもできません。
そこで今回は、できる限り損をしにくい売却方法、投資の出口戦略を解説していきます!

先に結論からいうと、毎月決まった額を売却していけばOKです!
積み立てたときと逆のことをするだけです。
積立は、一定のペース(毎月)で一定の金額を積み立てることで、景気の影響をなるべく受けないようにしながら、リスクを抑えてお金を増やしていくことです。
実は、売却するときも考え方は同じなのです。
一定のペース(毎月)で一定の金額を取り崩していくことで、景気の影響をなるべく受けないようにして、なるべく損をせずにお金を受け取ることができるのです。
もちろん、下落しているタイミングで売却したくないという気持ちになるのもわかります。
ただ、その下落が一時的なものなのか、大暴落の始まりなのかは誰にもわかりません
高騰しているときも同じです。
まだ上がりそうだから、もう少し待ってから売ろうと思っていても、一瞬で下落することも全然あります
積立と同じで、多少の下落や高騰で一喜一憂せずに、決まったペースで売却していくことが大切です。
その方が大きく損をすることはありませんし、何より精神的にも楽です。
例えば、老後に年金が月15万円で少し苦しいなら、自分の積み立てた資産から毎月5万円取り崩すことで、実質的に月20万円の年金のような感覚で生活できます。
もちろん、家のリフォームなどでまとまったお金が必要になれば、一時的にまとめて売却する必要があるかもしれませんが、基本的には毎月5万円ずつなど、一定のペースでのんびり崩していく。
これが、経済的にも気持ち的にも最も健全な出口戦略だと考えています。

では実際に、どのくらい資産を積み立てて、毎月いくらずつ取り崩していくと、何年くらい持つのかを見ていきましょう!
今回は、S&P500に積み立て投資をしていたケースを例に説明していきます。
S&P500は、もちろん年によって大きく上下することはありますが、長期的には年利4〜7%程度で推移してきました。
今回は、少し保守的に年利4%で運用しながら取り崩すと仮定して計算します。
ちなみに年利とは、「1年間で資産がどのくらい増えるか」を表したものです。
例えば、年利4%なら、
・100万円 → 104万円
・1,000万円 → 1,040万円
になるイメージです。
では、S&P500で積み立てた資産が1,000万円、2,000万円、3,000万円の場合に、毎月どのくらい取り崩すと、資産がどのくらい持つのかを、下の表で見ていきましょう!

評価額毎月5万円売却毎月10万円売却毎月15万円売却毎月20万円売却
1,000万円約27年約10年約5~6年約4年
2,000万円理論上減らない約27年約12~13年約8~9年
3,000万円さらに増えていく理論上減らない約22~24年約15~16年

評価額というのは、積み立てた元本だけではなく、運用で増えた利益も含めた現在の資産額のことです。
NISAの生涯投資上限額は1,800万円ですが、長期間積み立てを続ければ、運用益によって資産が2,000万円、3,000万円以上になることも十分考えられます。
資産額がまだ少ない段階で、毎月15万円や20万円といった大きな金額を取り崩してしまうと、数年で資産が尽きてしまう可能性があります。
一方で、資産2,000万円を年利4%で運用しながら、毎月10万円ずつ取り崩すケースでは、約27年ほど持つ計算になりました。
もしこれが単純に現金2,000万円だった場合、毎月10万円使えば約16年でなくなってしまいます。
しかし、資産運用を続けながら一定のペースで取り崩していくことで、約27年も長持ちする計算になります。
金額で見ると、単純計算でも1,000万円以上の差が生まれることになり、長期運用の力はかなり大きいことがわかります。
まさに、運用益の力ですね。
さらに、資産額が大きく、取り崩し額が比較的少ない場合は、取り崩しているのに資産がほとんど減らなかったり、逆に増えていくケースもあります。
いわゆるFIRE達成者は、この領域の人たちですね。羨ましい限りです…。
もちろん、実際のS&P500は毎年必ず4%で増えるわけではなく、大きく下落する年もあります。
ただ、過去の長期的な推移を見ると、長く運用するほど平均リターンは4〜7%程度に収束していく傾向があります。
そのため、今回のシミュレーションは、かなり現実的な目安にはなっていると思います。

こうして将来のことを考えていると、なんだかわくわくしてきますよね(笑)
自分も、NISAの生涯投資枠1,800万円を埋め切るまでに、何年、何十年かかるかわかりません。
それでも、少しでも老後を豊かにしたい、少し早めにリタイアしたい、そんな思いでこれからもコツコツ積み立てを続けていきたいと思っています。
ただ、将来のためとはいえ、今の生活を犠牲にしすぎるのも違うと思っています。
今しかできない経験や楽しみも大切にしながら、無理のない範囲で節約し、長く続けていくことが大事ですね。
みなさんも目標はそれぞれ違うと思いますが、一緒にコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!

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